2023-04-20 スルーザワイヤー 前触れもなくその時は訪れ ハートにヒビの入る音が聞こえた 悟られない為にあなたはずっと ひたすら喋り続けていた 色の失せた炎を抱いて 風の歌が耳を裂いて 夜を耐える子供みたいに 色の失せた炎を抱いて これ以上何かを奪われる 前にあなたときっと 遂げるでしょう 完璧な朝を迎えたら パンにバターを塗って 採れたてのオレンジを絞って 読み終えた本から栞を抜いて 破れかけの五線譜をなぞって 誰かを想うような 仕草をみせることなく 身体と心を繫いでる ワイヤーの軋むだけが聞こえてる 前触れもなくそのときは訪れ 前触れもなくそのときは訪れ